広島市で性感染症(STI)の検査や治療をご検討中の方へ。松尾産婦人科内科医院では、クラミジア、淋菌、梅毒、性器ヘルペス、HPV感染症など、さまざまな性感染症の検査・治療を行っています。性感染症は自覚症状がないことも多く、早期発見・早期治療が大切です。不安な症状がある方や感染の機会があった方は、お早めにご相談ください。

性交後に性病予防をする治療薬と性病検査料金一覧表(自費)はこちらをご覧ください(クリック)
オリモノの増加など心配な自覚症状があるかたは、保険診療で検査や治療の診療をします。
.性器クラミジア感染症
性器クラミジア感染症は、女性に多くみられる性感染症の一つです。
女性では自覚症状が少ないことが多く、感染に気づかないまま炎症が子宮頸管から子宮や卵管へ広がることがあります。
主な原因
クラミジア・トラコマチスという細菌の一種によって起こります。
主な症状
- おりものの増加
- 排尿時の痛み
- 性交後の出血
- 下腹部痛
- 上腹部痛
ただし、感染していても症状がほとんどない場合があります。
放置した場合のリスク
炎症が子宮や卵管まで広がると、骨盤内炎症性疾患を起こし、不妊症や子宮外妊娠の原因になることがあります。検査により感染が確認され後、効果のある抗生物質を内服します。感染予防の薬もあります。
2.性器ヘルペス感染症
性器ヘルペスは、性器やその周囲に水疱やただれが現れる感染症です。
初めて発症したときには強い痛みを伴うことがあり、歩行や排尿が困難になる場合もあります。
主な原因
単純ヘルペスウイルスによって起こります。
主な症状
- 外陰部や性器周囲の水疱
- 皮膚や粘膜のただれ
- 強い痛み
- 軽度のかゆみ
- 鼠径部のリンパ節の腫れ
- 発熱
再発について
症状が治まった後も、ウイルスは神経節に潜伏します。
疲労、発熱、睡眠不足、ストレスなどで免疫力が低下すると、再発することがあります。
妊娠中、特に分娩前後に発症した場合は、出産時に赤ちゃんへ感染する可能性があるため注意が必要です。
3.梅毒
梅毒は、梅毒トレポネーマという病原体によって起こる感染症です。
早期に適切な治療を受ければ治癒が期待できますが、治療せずに放置すると、長い期間をかけて全身の臓器に影響を及ぼすことがあります。
症状が自然に消えることがありますが、治ったことを意味するわけではありません。
主な症状
第1期
感染から約3週間後を目安に、感染した部分に硬いしこりや潰瘍ができることがあります。痛みがない場合もあります。
第2期
感染から数か月後に、手のひらや足の裏を含む全身に発疹が現れることがあります。
放置した場合のリスク
長期間治療を受けずにいると、神経、脳、心臓、血管などに障害を起こす可能性があります。
妊娠中の感染では、胎児に感染する先天梅毒の原因になることがあります。
4.淋菌感染症
淋菌感染症は、淋菌という細菌によって起こります。
男性では排尿痛や膿などの症状が出やすい一方、女性では症状が軽い、またはほとんどない場合があります。
主な症状
男性
- 強い排尿痛
- 尿道から膿が出る
- 尿道の違和感
女性
- おりものの増加
- 排尿時の痛み
- 不正出血
- 下腹部痛
放置した場合のリスク
女性では、炎症が子宮や卵管まで広がり、骨盤内炎症性疾患を起こすことがあります。
その結果、不妊症や子宮外妊娠の原因になる場合があります。
咽頭や直腸に感染した場合は、症状がほとんど出ないこともあります。
5.尖圭コンジローマ
尖圭コンジローマは、性器や肛門の周囲にイボができる感染症です。
イボは鶏のとさかやカリフラワーのような形になることがあります。
主な原因
主に低リスク型のヒトパピローマウイルス(HPV)によって起こります。
子宮頸がんの主な原因となる高リスク型HPVとは、中心となる型が異なります。
主な症状
- 外陰部のイボ
- 腟内や子宮頸部のイボ
- 陰茎や陰嚢周囲のイボ
- 肛門周囲のイボ
痛みやかゆみがないことも多く、小さいうちは気づきにくい場合があります。
再発について
治療によって見えているイボがなくなっても、周囲にウイルスが残り、再発することがあります。
自己判断で放置せず、医療機関で診断と治療を受けることが大切です。
6.HIV感染症・エイズ
HIV感染症は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染することで起こります。
HIVに感染したことと、ただちにエイズを発症することは同じではありません。
治療を受けずに感染が進行すると免疫力が低下し、日和見感染症や悪性疾患などを発症する状態をエイズといいます。
初期にみられることがある症状
感染から数週間後に、次のような風邪やインフルエンザに似た症状が現れることがあります。
- 発熱
- 咽頭痛
- 筋肉痛
- 頭痛
- リンパ節の腫れ
ただし、症状だけでHIV感染の有無を判断することはできません。
無症状の期間
初期症状が治まった後、自覚症状のない期間が数年から十数年続くことがあります。
無症状であっても、体内では免疫機能の低下が進む可能性があります。
現在は、早期に診断して適切な治療を継続することで、免疫力の低下を抑えることができます。
当院で検査をお勧めする症状
次のような症状や心配がある場合は、ご相談ください。
- おりものの量、色、においが変わった
- 排尿時に痛みがある
- 性器に水疱、ただれ、イボ、しこりがある
- 性交後に出血する
- 原因の分からない下腹部痛がある
- パートナーが性感染症と診断された
- 新しいパートナーとの性交後に不安がある
- コンドームを使用しない性交があった
性感染症は、早期に発見して治療することが大切です。
症状がなくても、不安がある場合は検査をご相談ください。
発熱と強い痛みを伴う性感染症・関連感染症
性感染症や性的接触に関連して感染する病気の中には、発熱と強い痛みを伴い、夜間や休日に救急外来を受診することがある病気があります。
代表的なものとして、次の3つが挙げられます。
- 伝染性単核球症
- クラミジアによる肝周囲炎
- 性器ヘルペスの初感染・初回発症
発熱の原因は性感染症だけとは限りません。強い痛み、排尿困難、持続する高熱などがある場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
1.伝染性単核球症
EBウイルス・サイトメガロウイルス感染症
伝染性単核球症は、主に**EBウイルス(EBV)やサイトメガロウイルス(CMV)**の初感染によって起こります。
これらのウイルスは主に唾液を介して感染するため、キスなどの唾液を伴う接触をきっかけに発症することがあります。ただし、一般的な意味での性感染症そのものではなく、性的な接触に関連して感染することがある病気です。
主な症状
- 発熱
- 強い咽頭痛
- 首などのリンパ節の腫れ
- 強いだるさ
- 肝臓や脾臓の腫れ
- 発疹
血液検査では、リンパ球や異型リンパ球の増加、肝機能異常がみられることがあります。EBVによる伝染性単核球症では咽頭炎が目立つことが多い一方、CMV感染や成人例では、咽頭所見が軽く、発熱や倦怠感が中心となる場合もあります。
注意が必要な症状
脾臓が腫れている場合は、強い運動や腹部への衝撃によって脾損傷を起こす危険があります。
左上腹部の急な強い痛み、ふらつき、冷汗などがある場合は、速やかな受診が必要です。
2.クラミジアによる肝周囲炎
Fitz-Hugh–Curtis症候群
クラミジア感染が子宮頸管から子宮や卵管へ広がり、さらに肝臓の表面に炎症を起こした状態を、**Fitz-Hugh–Curtis症候群(フィッツ・ヒュー・カーティス症候群)**といいます。
骨盤内炎症性疾患の一つで、淋菌感染が原因となる場合もあります。
主な症状
- 右の肋骨の下から上腹部にかけての強い痛み
- 深呼吸や体を動かしたときに増強する痛み
- 発熱
- 下腹部痛
- おりものの増加
- 性交時痛
- 不正出血
下腹部の症状が軽く、右上腹部痛だけが目立つこともあります。
そのため、胆嚢炎、胆石症、肝臓の病気などと区別が難しい場合があります。クラミジアは子宮頸管や尿の核酸増幅検査で調べます。
放置した場合のリスク
炎症が卵管に及ぶと、次のような後遺症につながることがあります。
- 卵管性不妊
- 子宮外妊娠
- 慢性的な骨盤痛
- 感染の再発
右上腹部痛だけであっても、性感染の可能性がある場合は、性交歴やおりものなどの症状を医師に伝えることが大切です。
3.性器ヘルペスの初感染・初回発症
単純ヘルペスウイルス1型・2型
性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスの感染によって、外陰部や性器周辺に水疱や潰瘍ができる病気です。
特に、これまで免疫を持っていない人が初めて感染して発症した場合は、症状が非常に強くなることがあります。
主な症状
- 外陰部や性器周辺の多数の水疱
- 水疱が破れた後の痛い潰瘍やただれ
- 激しい外陰部痛
- 排尿時の強い痛み
- 痛みのため排尿できない
- 鼠径部リンパ節の腫れ
- 発熱
- 全身のだるさ
初回発症では、発熱や全身症状を伴うことがあり、歩行や排尿が困難になるほどの痛みが生じる場合があります。
検査
水疱や潰瘍がある場合は、病変部を綿棒でこすって採取し、ウイルスの遺伝子検査などを行います。
検体は、かさぶたになった古い病変よりも、新しい水疱や潰瘍から採取するほうが検出しやすいとされています。
性器ヘルペスはウイルスによる感染症であり、一般的な細菌培養検査だけでは診断できません。
治療
抗ウイルス薬による治療を行います。
初回発症では症状が強く、治療期間が長くなることがあります。尿が出せない場合や、飲食ができないほど痛みが強い場合には、入院治療が必要になることもあります。
早めの受診が必要な症状
次のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。
- 38℃以上の発熱が続く
- 性器に多数の水疱や潰瘍がある
- 外陰部痛が強く、歩くことが難しい
- 排尿しようとしても尿が出ない
- 右上腹部に強い痛みがある
- 強い下腹部痛や嘔吐がある
- 意識がぼんやりする
- 妊娠中に性器の水疱や発熱が出現した
当院を受診される方へ
診察では、症状に応じて次のような検査を行います。
- 血液検査
- 肝機能検査
- クラミジア・淋菌核酸検査
- 性器病変からのウイルス検査
- 超音波検査
- 必要に応じて他の医療機関への紹介
性感染症の検査では、感染した可能性のある時期、性交歴、パートナーの症状などが診断の手掛かりになります。
診察内容や検査結果など、患者さんのプライバシーには十分配慮します。
