Oral Contraceptives・Low dose Estrogen Progestin
広島市で低用量ピルをご希望の方へ。松尾産婦人科内科医院では、避妊、月経痛、PMS、月経困難症、ニキビ治療などを目的とした低用量ピルを院内処方しています。患者さんの症状やライフスタイルに合わせて適切なピルをご提案します。ピル OC(避妊薬)は自費、LEPは保険薬となります。
当院で取り扱うピル・黄体ホルモン製剤
当院で取り扱うピル・黄体ホルモン製剤
月経痛、月経量、月経周期、子宮内膜症、避妊など、目的に応じて使用する薬は異なります。診察で年齢、喫煙歴、持病、血圧、片頭痛、血栓症の危険因子などを確認し、適した薬をご提案します。初めて薬を服用される方は、最初の3か月間は1か月分の処方で経過観察します。4か月目からは症状が安定しているかたには3か月分の処方をします。
掲載写真は当院で撮影した製剤の一例です。メーカーや包装が変更される場合があります。
大切なご案内
ピルは性感染症を予防しません。コンドームを併用してください。服用方法や飲み忘れへの対応は薬ごとに異なるため、処方時の説明に従ってください。
エストロゲンを含まない薬
スリンダ錠28
避妊用ミニピル- 特徴
- 黄体ホルモンのドロスピレノンだけを含む経口避妊薬です。エストロゲンを含みません。
- 服用
- 白色の実薬24錠、黄色の偽薬4錠を、決められた順番で毎日服用します。
- 知っておきたいこと
- 不正出血や月経の変化が起こることがあります。腎臓・肝臓・副腎の病気や、一部の薬との併用には注意が必要です。1シート 3,300円 自費
ジエノゲスト錠0.5mg
月経困難症治療薬- 特徴
- エストロゲンを含まない黄体ホルモン製剤で、月経困難症の治療に使用します。
- 期待できること
- 月経痛や月経量の軽減が期待できます。
- 知っておきたいこと
- 不正出血が起こりやすく、出血が長引く場合があります。避妊薬ではありませんが、排卵は抑制され避妊効果もあります。
ジエノゲスト錠1mg
子宮内膜症・子宮腺筋症治療薬- 特徴
- 子宮内膜症や子宮腺筋症に伴う痛みを抑える黄体ホルモン製剤です。
- 期待できること
- 月経痛、骨盤痛、性交痛などの軽減が期待できます。
- 知っておきたいこと
- 不正出血、ほてり、頭痛、気分変化などがみられることがあります。
月経困難症などに使用する低用量・超低用量製剤
以下は主に月経困難症や子宮内膜症の治療に用いる保険診療の薬です。日本での承認上、避妊だけを目的として処方する薬ではありませんが、排卵が抑制されるので避妊効果があります。
フリウェル配合錠LD
低用量LEP- 特徴
- ノルエチステロンとエチニルエストラジオールを配合。月経痛や月経量を軽減します。
- 服用
- 通常21日服用し、7日間休薬します。
- LDとULDの違い
- ULDよりエストロゲン量が多く、症状や不正出血の状態に応じて選択します。
フリウェル配合錠ULD
超低用量LEP- 特徴
- LDと同じ種類の成分で、エストロゲン量をさらに少なくした製剤です。
- 服用
- 通常21日服用し、7日間休薬します。
- 知っておきたいこと
- 吐き気などが少ない傾向がありますが、不正出血がみられることがあります。
ヤーズ配合錠
超低用量LEP・24日型- 特徴
- ドロスピレノンとエチニルエストラジオールを配合した月経困難症治療薬です。
- 服用
- 実薬24錠と偽薬4錠を毎日続けて服用します。
- 知っておきたいこと
- 月経痛や月経量の軽減が期待できます。血栓症には十分な注意が必要です。ドロスピレノンには抗男性ホルモン作用がありニキビが減少します。性欲低下が起きる人もいます。
ヤーズフレックス配合錠
連続服用型LEP- 特徴
- ヤーズと同じホルモン成分を含み、月経回数を減らせる服用方法が可能です。
- 服用
- 決められた方法で連続服用し、出血の状態に応じて休薬します。
- 主な用途
- 月経困難症および子宮内膜症に伴う痛みの治療に使用します。
ドロエチ配合錠
ヤーズの後発医薬品- 特徴
- ヤーズと同じ有効成分を含む月経困難症治療薬です。
- 服用
- 実薬24錠と偽薬4錠を、決められた順番で服用します。
- 知っておきたいこと
- ヤーズと同様に血栓症、頭痛、吐き気、不正出血などに注意します。後発品は先発品と添加物がことなるため、効果に差があることがあります。
ジェミーナ配合錠21
21日型LEP- 特徴
- レボノルゲストレルとエチニルエストラジオールを配合した月経困難症治療薬です。
- 服用
- 21日服用後に7日間休薬する方法に使用します。
- 知っておきたいこと
- 毎月の休薬期間を設ける、分かりやすい服用方法です。
ジェミーナ配合錠28
長期連続服用型LEP- 特徴
- ジェミーナ21と同じ有効成分を含み、長期連続服用に用いる包装です。
- 服用
- 最長77日間連続服用した後、7日間休薬する方法があります。
- 知っておきたいこと
- 月経回数を減らせますが、服用初期には不正出血が起こることがあります。
アリッサ配合錠
新しいタイプのLEP- 特徴
- エステトロールとドロスピレノンを配合した月経困難症治療薬です。
- 服用
- 実薬24錠と偽薬4錠を毎日服用します。
- 知っておきたいこと
- 他の配合剤と同様、不正出血、頭痛、吐き気などに注意します。血栓症リスクが低いメリットがあります。
中用量ピル
プラノバール配合錠
中用量ピル- 特徴
- 低用量ピルよりホルモン量が多い配合剤です。
- 主な用途
- 月経周期の調整、機能性子宮出血、月経困難症などに使用します。
- 知っておきたいこと
- 吐き気、頭痛、むくみなどが起こることがあります。エストロゲンを含むため血栓症にも注意します。低用量ピルが登場するまでは避妊薬としても処方されていました。生理の移動 総額2,400円 自費、治療薬としての処方は保険適応になります。
避妊用の低用量ピル
正しく服用することで高い避妊効果が期待できます。飲み忘れ、嘔吐・下痢、併用薬などにより効果が低下することがあります。
ファボワール錠28
一相性・避妊用- 特徴
- デソゲストレルとエチニルエストラジオールを配合した一相性ピルです。
- 服用
- 実薬21錠と偽薬7錠を、毎日1錠ずつ服用します。
- 知っておきたいこと
- 実薬はすべて同じ成分量です。血栓症、不正出血、吐き気などに注意します。デソゲストレルには抗男性ホルモン作用があり、ニキビが減少します。1シート 2,650円 自費
ラベルフィーユ錠28
三相性・避妊用- 特徴
- レボノルゲストレルとエチニルエストラジオールを配合した三相性ピルです。
- 服用
- 錠剤の色と順番を守り、実薬21錠と偽薬7錠を服用します。
- 位置づけ
- トリキュラーと同じ有効成分を含む後発医薬品です。1シート 2,650円 自費
トリキュラー錠28
三相性・避妊用- 特徴
- レボノルゲストレルとエチニルエストラジオールを含む代表的な三相性ピルです。
- 服用
- ホルモン量の異なる錠剤を、指定された色と順番どおりに服用します。
- 知っておきたいこと
- 順番を間違えないことが大切です。血栓症、不正出血、吐き気などに注意します。1シート 2,850円 自費
血栓症を疑う症状
エストロゲンを含むピルでは、まれですが血栓症が起こることがあります。突然の息苦しさ・胸痛、片脚の痛みや腫れ、激しい頭痛、視力や言葉の異常、手足のまひなどが現れた場合は、服用を中止し、すぐに医療機関を受診してください。
喫煙、肥満、高血圧、前兆を伴う片頭痛、血栓症の既往や家族歴、長期間の安静、手術予定などがある方は、必ず診察時にお申し出ください。血液検査で血栓症リスクは予測できませんので事前の血液検査は不要です。
低用量ピルの副作用について心配しておられる女性へ
平成25年12月27日
公益社団法人 日本産科婦人科学会
1. 低用量ピルは避妊のみならず月経調整、月経痛や月経過多の改善、 月経前症候群の症状改善などの目的で多 数の女性に使用されており、その有益性は大きいです。 一方、 有害事象として頻度は低いですが静脈血栓症 などもあります。
2. 海外の疫学調査によると、 低用量ピルを服用していない女性の静脈血栓症発症のリスクは年間10,000人あ たり 1-5人であるのに対し、 低用量ピル服用女性では3-9人と報告されています。 一方、妊娠中および 分娩後 12 週間の静脈血栓症の発症頻度は、それぞれ年間10,000 人あたり 5-20 人および40-65人と報告 されており、 妊娠中や分娩後に比較すると低用量ピルの頻度はかなり低いことがわかっています。
3. カナダ産婦人科学会によると、静脈血栓症発症により、致死的な結果となるのは100人あたり1人で、 低用 量ピル使用中の死亡率は10万人あたり1人以下と報告されています。
4. 低用量ピルの1周期 (4週間) あるいはそれ以上の休薬期間をおき、 再度内服を開始すると、 使用開始後数ヶ月間の静脈血栓症の高い発症リスクを再びもたらすので、 中断しないほうがよいといわれています。
5. 喫煙、高年齢、肥満は低用量ピルによる静脈血栓症の発症リスクが高いといわれており、注意が必要です。
6. 欧米では、静脈血栓症の発症は以下の症状 (ACHES) と関連することが報告されていますので、 低用量ピル 内服中に症状を認める場合には医療機関を受診して下さい。
A: abdominal pain (激しい腹痛)
C: chest pain (激しい胸痛、 息苦しい、 押しつぶされるような痛み)
H: headache (激しい頭痛)
E: eye / speech problems (見えにくい所がある、 視野が狭い、 舌のもつれ、 失神、 けいれん、 意識障害) S: severe leg pain (ふくらはぎの痛み・むくみ、 握ると痛い、 赤くなっている)
低用量ピルおよびその類似薬剤の有益性は大きく、 女性のQOL向上に極めて効果的であります。 しかし、一方で 静脈血栓症という有害事象もあります。 低用量ピル内服中の静脈血栓症の発症頻度は低いものの、一旦発症すると 重篤化するケースもありますので、服用中に上記の症候がみられた場合は、ただちに服用を中止し受診してください。 早期の診断、治療により重症化を防ぐことができます。