広島市で子宮頸がん検診をご検討中の方へ。松尾産婦人科内科医院では、子宮頸部細胞診(Papテスト)をはじめ、HPV検査や異常が認められた場合の精密検査まで一貫して対応しています。子宮頸がんは早期発見・早期治療が大切です。当ページでは検査方法や結果の見方、精密検査が必要となる場合についてわかりやすくご説明します。

当院での検査は予約不要です。

子宮頸部細胞診の結果の見方

子宮頸部細胞診の結果は、ベセスダシステムと、従来から使われているⅠ・Ⅱ・Ⅲa・Ⅲb・Ⅳ・Ⅴの分類を併記して報告されることがあります。

当院でも、検査機関から返却された結果票を患者さんにお渡ししています。

このⅠ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴは、子宮頸がんの進行期(ステージ)を表すものではありません。

子宮頸部から採取した細胞の状態を表す分類です。異常が認められた場合は、HPV検査、細胞診の再検査、コルポスコピー、組織検査などを行います。

従来の分類ベセスダ分類患者さんへの説明今後の方針
NILM異常な細胞を認めません定期的に子宮頸がん検診を受けます
NILM正常範囲、または炎症などによる細胞変化です定期検診。必要に応じて炎症の治療を行います
Ⅱ~ⅢaASC-US軽い細胞変化があります。異形成があるかどうかは、この検査だけでは判断できませんハイリスクHPV検査、または一定期間後の細胞診再検査
ⅢaLSILHPV感染や軽度異形成が疑われます原則としてコルポスコピー・組織検査。ただし年齢などにより経過観察となる場合があります
Ⅲa~ⅢbASC-H高度な異形成を完全には否定できませんコルポスコピー・組織検査
Ⅲa~ⅣHSIL中等度異形成、高度異形成、上皮内がんなどが疑われますコルポスコピー・組織検査
Ⅲ~ⅣAGC腺細胞に異常が疑われますコルポスコピー、子宮頸部や子宮内膜の詳しい検査
AIS上皮内腺がんが疑われます詳しい組織検査
SCC扁平上皮がんを疑う細胞が認められます速やかに精密検査
adenocarcinoma腺がんを疑う細胞が認められます速やかに精密検査

松尾産婦人科 子宮頸部異形成自然史図譜

© 上記 表・図 2026 松尾産婦人科内科医院作成  無断転載・複製を禁じます。

子宮頸がんとHPVワクチン・がん検診

子宮頸がんの多くはHPV感染が関係しています

子宮頸がんのほとんどは、ハイリスク型のヒトパピローマウイルス(HPV)が長期間感染することによって発生します。

HPVは、性交渉の経験がある方の多くが、生涯に一度は感染する可能性のある一般的なウイルスです。

HPVに感染しても、多くの場合は自然に排除されます。しかし、一部の方では感染が長期間持続し、子宮頸部異形成を経て、子宮頸がんに進行することがあります。

特に注意が必要なHPVの型

子宮頸がんとの関係が特に強いのは、HPV16型と18型です。

世界的には、HPV16型と18型が子宮頸がんのおよそ70%に関係するとされています。

日本では、16型・18型に加えて、HPV52型・58型も比較的多く認められます。

現在、定期接種で使用されている9価HPVワクチンは、次の7種類のハイリスク型HPVを予防します。

HPV16・18・31・33・45・52・58型

これら7種類は、子宮頸がんの原因となるHPV型の約80~90%を占めます。

HPVワクチンの接種機会が少なかった世代があります

日本では、2013年6月から2022年3月まで、HPVワクチンの積極的な接種勧奨が差し控えられていました。

この影響により、主に1997年度から2006年度ごろに生まれた女性では、HPVワクチンの接種率が非常に低い時期がありました。

この世代は、2026年時点でおおむね19歳から29歳です。

また、2026年時点で30歳以上の女性の多くは、HPVワクチンの定期接種制度が始まる前の世代です。

そのため、現在20歳以上の女性の多くは、HPVワクチンを受けていない、または接種が完了していない可能性があります。

ワクチンを接種していても、がん検診は必要です

HPVワクチンは、子宮頸がんの発症リスクを大きく減らすことができます。

ただし、すべてのハイリスク型HPVを予防できるわけではなく、すでに感染しているHPVを治療するものでもありません。

したがって、HPVワクチンを接種した方も、接種していない方も、子宮頸がん検診を受けることが大切です。

20歳になったら子宮頸がん検診を

国は、20歳以上の女性に対し、原則として2年に1回、子宮頸部細胞診による子宮頸がん検診を受けることを推奨しています。

細胞診では、子宮頸部から細胞を採取し、がんになる前の異形成や、がんを疑う細胞がないかを調べます。

HPVワクチンと定期的な子宮頸がん検診を組み合わせることが、子宮頸がんの予防と早期発見のために重要です。

次のような方は、特に検診をおすすめします

  • HPVワクチンを接種していない方
  • ワクチンを1回または2回しか接種していない方
  • 接種したかどうか分からない方
  • 20歳を過ぎてから一度も子宮頸がん検診を受けていない方
  • 前回の検診から2年以上経過している方

※不正出血、性交時出血、いつもと異なるおりものなどの症状がある場合は、次回の検診を待たず、早めに婦人科を受診してください。